FourierMapの使い方


[概要]
 FourierMapは
OpenGLを使って、Rietan2000の出力ファイルからfousynで電子密度を計算し、その結果を視覚的に表示します。Rietan2000のVENDの同様に機能を果たしますが、これと比べると貧弱です。一般的にはCRietan2000と併用します。


[主な機能]
 ・表示できるマップの種類
   等高線図、3Dマップ、メッシュマップの3つだけ。3Dマップはマウスで動かせます。
 ・画像出力ファイルタイプ
   BMP file 形式とClip Boardへのコピーだけ


[コマンドの説明]
   [File]->[Open] : fousyn出力ファイルのオープン(単独での使用の場合、F(000)等の値を聞いてきます。)         
   [File]->[Save] : bmp形式のファイルの保存
   [File]->[Copy to Clipboard] : クリップボードへのコピー
   [File]->[Default View] : default設定での表示
   [View Mode]->[Contour] : 等高線図表示
   [View Mode]->[3D Contour] : 3Dマップ表示
   [View Mode]->[3D Mesh] : メッシュマップ表示
   [View Mode]->[Contour Line or Gradient] : 等高線図モードでラインかカラーグラディエント
   [View Mode]->[Contour Separation] : 等高線図の間隔の値
   [View Mode]->[Mesh-Theta Right] : メッシュモードで回転
   [View Mode]->[Mesh-Theta Left] : メッシュモードで回転
   [View Mode]->[Mesh-Phi Up] : メッシュモードで回転
   [View Mode]->[Mesh-Phi Down] : メッシュモードで回転
   [Mouse Mode]->[Rotation] : マウスによる構造の回転
   [Mouse Mode]->[Translation] : マウスによる構造の移動
   [Mouse Mode]->[Zoom] : マウスによる構造の拡大/縮小
   [Set (hkl)]->[(00l)Face] : c軸投影
   [Set (hkl)]->[(h00Face] : a軸投影
   [Set (hkl)]->[(0k0)Face] : b軸投影
   [Set (hkl)]->[Section Up] : 現在の投影軸の切り出し面を変化させます
   [Set (hkl)]->[Section Down] : 現在の投影軸の切り出し面を変化させます
   [Option]->[Contour Density] : 等高線図の間隔の値の増減
   [Option]->[3D Height] : 3Dマップの高さの増減
   [Option]->[Show Density List] : 電子密度の数値を表示
   [Option]->[Set Color] : カラーの設定
   [File]->[Exit] : 終了
 これらのコマンドはコマンドボタンと連動していますので、ボタンを利用した方が早い。


[使用例]
 ファイルを読み込むと、即座にマップが表示で示されます。表示方法を変えるには各種のパラメータを変更する必要がありますが、この段階ではFourierMap.iniファイルに記述されている初期値に各パラメータが設定されています。好みに合わせてFourierMap.iniファイルを直接書き換えてもよい。

  1.  初期設定では、3Dマップの表示ですが、これと連動して等高線図が下方に示されています。この等高線図は少し見づらい。投影方向はc軸になっています。。
  2.  マウスの左ボタンを押したままで移動させると構造が回転します。またマウスを右クリックするとポップアップメニューが現れます。この中には、マウスモードとして回転、移動、拡大縮小の3つのモードが示されます。マウスで回転できるのは3Dマップモードだけです。。
  3.  初期設定では、図がはみ出している場合があるかもしれませんので、ポップアップメニューを使って見やすいように設定してください。この段階で、コマンドボタンを適当にいじくってみると各ボタンの意味が理解できると思います。
  4.  面白い機能としては[Set (hkl)]->[Section Up(down)](対応するボタンも同様)があります。どのモードにおいてもボタンを素早く押していくと、投影軸方向に沿ったマップが切り替わりますので、一応アニメーションのように山が変化していくのが見れます。3Dメッシュモードは少し遅い。
  5.  表示されている構造モデルをbmp形式のファイルへ保存したり、クリップボードへコピーする際には新たなメッセージウィンドウが表示されます。このウィンドウをStructView上に置いたままセーブやコピーするとこのウィンドウも入ってしまいますので、必ずウィンドウをStructViewの枠外に置いた状態でセーブやコピーしてください。(これもまだうまく直せません^^;)
  6.  大抵のコマンドはボタンでできますのでこちらのほうが早い。
  7.  現在の表示状態については、下方のステータスバーに示されています。参考にしてください。